反知性主義
学生時代は蓮實重彦とか柄谷行人とか東浩紀とか宮台真司とかそんなのばっかり読んでいて、まあ当然働きだしたらそんなものはからっきし読まなくなった。
今は週1回サウナに行って月1回メンズエステに行って行きつけの居酒屋とバーをはしごする素敵な生活。完全にアラサー独身男性の嗜み。この情報過多のネット社会においては知識なんてものは必要なく大切なのは身体性の伴った自身の経験のみ。文学の革新などと言う男よりもビールにマッコリを混ぜると美味いよと言う男の方がモテる、と金原ひとみが書いていて、確かにと頷いていたのも今は昔。わたしもすっかり文学談義なぞしなくなってしまった。友人と集まっても良いサウナ場の情報交換のみ。
これで良いのかな?
いや、良いでしょうが!ねえ?
巷では反知性主義とかなんだかんや言われておりますが結局さあ、自分の経験で本質を語れる男の方がかっこいいじゃないスカ、いっぱい本読んでいろんなこと知ってます(でも自分でやったことはない・行ったこともない)なんて男よりもさ。まあワイドなショーの松本人志なんて見てるとやっぱ学がない人が難しい話するのは厳しいな、難しい話をできない大人もどうかな、なんてことも思うけども。
あとは行きつけのスナックだよね。そこでカラオケしてるおじさんになりたい。あとはギャンブルも多少嗜みたいところだが、いかんせんギャンブルの才能が欠如しているので良くも悪くもハマれない(ハマる前に負けていやな気分になるから)。
でもたまにフッサールとかメルロ=ポンティとか、そういうゴリゴリのものを読むととても癒される。本当に癒される。
フッサール良いよね。